モデレータ:佐々木一(東京大学未来ビジョン研究センター准教授)
2019年11月23日、ナノテク・SDGsに関する講演会が東大にて開催されます。
「ナノテクノロジーの社会実装がもたらすSDGsへの貢献」
https://ifi.u-tokyo.ac.jp/event/4931/
参加費無料とのことです!
ご興味のある方は、是非ご参加ください!!
200名
日本語
無料(要事前申込)
東京大学未来ビジョン研究センター
東京大学国際ミュオグラフィ連携研究機構
分野を問わずナノスケールで生じる現象を取り扱う科学として発展してきたナノテクノロジーは、その裾野の広さから環境、エネルギー、ヘルスケア、情報通信、エレクトロニクスなどの多様な分野の先端を拓く分野融合的技術領域として、我々の社会に大きな便益をもたらしつつある。希少資源の使用を低減した環境に優しい材料や、患者への負担が少ない素材、再生可能エネルギーを生み出すデバイス、高齢者に優しい器具など、より身近なかたちでSDGsへの貢献と、Society5.0への実現に大きなポテンシャルをもたらす社会実装の試みが具体的になってきている。
一方で従来の材料とは異なるナノ構造であることに特有の課題も徐々に明らかになりつつある。事実、世界的には国家主導や国際協調の枠組みのもと、環境・健康・安全(EHS)の科学的側面からと、倫理的・法的・社会的側面(ELSI)からの取り組みがなされている。欧米はもとより中国を始めとするアジアにおいて、ナノテクノロジーの高い技術的ポテンシャルと対応する適切な制度設計のもと、この効用を最大限に社会へ実装すべく国家イニシアティブが進むなか、日本はこのような制度化の流れに乗れているとは言い難い。
本シンポジウムでは、まずナノカーボンやセルロースナノファイバーを中心とした国内で進みつつある社会実装を見据えたナノテクノロジーの先端事例を紹介する。同時に、社会システム上の課題や制度のあり方について考察をする。技術と社会の接点の理解を通じて、ナノテクノロジーが持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)においてどのような貢献がありうるか、来たる未来社会のための可能性と課題を理解する。
モデレータ:佐々木一(東京大学未来ビジョン研究センター准教授)
遠藤守信(信州大学先鋭領域融合研究群 カーボン科学研究所 遠藤特別研究室 室長)
永野智己(科学技術振興機構 研究開発戦略センター総括ユニットリーダー)
仁科勇太(岡山大学大学院自然科学研究科 異分野融合先端研究コア 教授)
古月文志(東京大学未来ビジョン研究センター 特任教授)
古賀大尚(大阪大学 産業科学研究所 准教授)
田中宏幸(東京大学地震研究所 教授)
事前申し込み制(2,000円)