2023年6月7日、D3 Li君の「キチンナノファイバー由来のスマート電磁波吸収体」に関する論文がChemical Engineering Journal誌にアクセプトされました。
情報通信等に使われる電磁波は我々の豊かな暮らしに不可欠ですが、同時に電磁波公害対策が求められてきています。
状況や環境に応じて、「必要な電磁波は透過」「不要な電磁波は吸収」できるスマートな電磁波吸収体があれば、電磁波公害を軽減することができます。
本研究では、炭化キチンナノファイバーエアロゲルの圧縮度合いを可逆的にコントロールして、8.2~12.4 GHzの電磁波における「吸収周波数チューニング」や「吸収/透過スイッチング」を実現しました。
キチンナノファイバーエアロゲルをハチの巣のようなマイクロ構造体に設計することと、炭化温度を適切に設定することが重要でした。
Frequency-Tunable and Absorption/Transmission-Switchable Microwave Absorber Based on a Chitin-Nanofiber-Derived Elastic Carbon Aerogel
X. Li, L. Zhu, T. Kasuga, M. Nogi, H. Koga*
Chemical Engineering Journal, (2023) in press